トラック積荷の押さえるべきポイント7

積荷の有無、または重さはトラックの運転方法に影響します。

トラックドライバーとして様々な積荷に対応できるように学んでおきましょう。

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バラ積み輸送に関し特に留意すべき事項

最高速度制限を遵守するとともに、カーブ、坂道等道路状況に適応した安全な速度により運行しましょう。

安全な走行を行えば、積荷への負担が減り、積荷による事故防止にも繋がります。

また、過積載運行および過労運転の防止の徹底を図りましょう。

特に、積載物品の個別の重量、個数、発送伝票を携行すること等により、積載重量を把握できるようにしましょう。

荷崩れを起こしたり、事故の際に積載物品が散乱することのないよう、貨物の種類に応じ、偏荷重が生じないような積載を行うほか、積載物品の確実な固縛、シート掛け等飛散防止措置を行いましょう。

こうした事前準備が、万が一のときに非常に重要となります。

 

そして、日常点検整備および定期点検を確実に実施するようにしましょう。

とくに高速道路を運行する場合には、高速運行を考慮した点検・整備を入念に行いましょう。

トラックの点検は、安全性を高めるひとつの方法です。

基準緩和の認定に際して付された保安上の制限を遵守するとともに、道路交通法および道路法等関係法令の規定を遵守し、違法な状態で運行することがないようにするようにしましょう。

 

セミトレーラ連結車の取扱い

また、セミトレーラ連結車は、車両制限令で長さの特例が認められています。

高速自動車国道、16. 5m

(積載する貨物が被けん引車の車体の前方又は後方にはみ出していないものです)

 

指定道路、その他の道路、12m

(これを超える車両は、特殊車両通行許可が必要です)

 

フルトレーラ連結車の取扱い

平成5年11月の車両制限令の改正で、フルトレーラ連結車についても、積載物の如何にかかわらず、総重量の特例(適用車種)がセミトレーラ連結車と同様に適用されることとなりました。

 

フルトレーラ連結車についても、平成5年11月の車両制限令の改正で、長さの特例が新設されました。

高速自動車国道、18m

指定道路、その他の道路、12m

(これを超える車両は、特殊車両通行許可が必要です。)

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ロープの太さと固縛箇所数の決め方

(品種別積付け・固縛箇所数の決め方)

ロープにより積荷を固縛する場合には、積荷重量に対して鳥居・横あおり・止め木等の使用の有無によって、使用するロープの種類と太さにより固縛箇所数を決めなければなりません。

その場合に、積荷が不安定体貨物の場合には安定体貨物よりも固縛方法をきびしくすることが必要です。

場合によっては数名で行うこともあるかもしれません

安全輸送のためには、積荷の種類と使用する車両・荷台構造での具体的な積付け・固縛方法、使用する保定器具類をきちんと使用して、トラック及びトレ−ラの走行中における積荷の転倒・落下などの事故・災害の発生防止に役立てましょう。

 

安定体貨物

h÷L< 2.0

安定体貨物とは、個々の貨物重心と底面との高さが、貨物の底面の端と重心との距離の2.0倍未満の貨物のことです。

 

[数式補足]

hイコール、重心と底面との距離です。

Lイコール、重心と両端との距離でどちらか小さい方です。

 

不安定体貨物

h÷L≧ 2.0

不安定体貨物とは個々の貨物重心と底面の高さが、貨物の底面の端と重心との距離の2倍以上の貨物のことです。

 

なお、不安定体貨物の固縛方法については、“転倒防止”のための転倒防止策(スタンションや転倒防止枠等の利用)を講じた上で、安定体貨物と同じ固縛方法を行うか、転倒防止策を講じられない場合は固縛箇所数を1.5倍にするようにしましょう。

 

実際の積荷では、なかにはさらに細かい方法が存在していることもあります。

先輩トラックドライバーの方へ確認しながら業務を行うと良いでしょう。

プロのトラックドライバーを目指して安全に作業を行いましょう。

 

引用参考 安全輸送のための積付け・固縛方法