荷役作業の労働災害防止対策

陸上における貨物運送事業では、荷役の作業で起こる災害の割合が高いことはご存知ですか? 7月に、厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課長より、災害防止対策の推進についての発表が決まりました。そこで、SQブログでは、いち早く「現場安全診断」から集められた、災害の防止対策をご紹介いたします。

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【好事例1】アオリを利用したステップの設置

ご存知の通り、アオリに立って作業すると危険性が高まります。ステップを設置することにより安定感が高まり、安全な作業が行えます。ステップを簡単に移動して利用することもできます。

 

【好事例2】シート掛け・外し用プラットフォーム

背の高いプラットフォームを設置し、シートを掛ける時と外す時に高さのある安定した位置から作業することで、墜落、転落のリスクを回避することができます。

 

【好事例3】トラックの荷台に昇降設備を設置

荷台部分にハシゴなどの昇降設備を設置することで、飛び降り、飛び乗りの防止につながります。

 

【好事例4】ハンズフリー装置による誘導

ハンズフリーインカムによる誘導を行うことで、作業場の騒音による聞きとりにくさ、聞きのがしを防ぎます。

 

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【好事例5】挟まれ防止柵

毎年、フォークリフトの運転席から身を乗り出して、マストに挟まれて死亡する事故が発生しています。そこで、リフトの運転席前方に挟まれ防止用の柵を取り付けることにより、身を乗り出すことを防ぎ事故の発生が劇的に改善されました。

 

【好事例6】被災防止用マットの設置

万が一、トラックの荷台やトレーラーから墜落した場合の緩衝材として、大きなマットレスを設置することで、落下時の事故を防ぎます。

 

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【好事例7】手すり付き昇降設備

階段などの昇降設備に手すりを付けることで、転落のリスクを低減できます。

 

【好事例8】荷上げ用クレーンの装置を設置

フォークリフトによるフレコンバックの横持ち作業は、不安定で事故の原因となります。荷上げ用のクレーンを設置することでフォークリフトによる作業を減らし、事故発生のリスクを低減します。

 

【好事例9】安全帯取り付け設備の設置

トラックの荷台やトレーラーに荷上げをする時につける安全帯を取り付ける設備を設置します。省スペースのためトラック2台分の安全帯も簡単に取り付けられます。

 

いかがでしたか? 以上を踏まえて、安全な作業を心がけましょう。

 

引用参考 通達「陸上貨物運送事業における荷役作業の労働災害防止対策の推進について」