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  • 執筆者の写真茂木 敦史

トラックドライバーの為のエコドライブ基本

プロのトラックドライバーとして物流業界を担う皆さんは、しっかりとエコドライブを行っていますよね。

トラックドライバーを目指すなら、エコドライブの基本を押さえておきましょう。

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エコドライブの効果

エコドライブとは、

  1. 環境にやさしい運転による環境保護、資源保護、経済的利益の追求

  2. 穏やかな運転を心掛けることによる安全性の追求

をしようとする運動に由来しています。

すなわち、排出ガスの抑制、事故防止、経営コスト削減など「環境」、「安全」、「経営」の3つの効果を期待するもので、環境対策の中でも重要な取り組み課題として位置づけられているのです。

エコドライブとは、[穏やかな運転]です。

穏やかな運転を行うことで、

  1. 環境対策

  2. 地球温暖化防止

  3. 大気汚染防止

  4. 資源保護

  5. 安全確保

  6. 事故防止

  7. 経営改善

  8. コスト削減

などの効果が得られます。

大気汚染問題

自動車から排出される主な大気汚染物質のうち、

  1. 窒素酸化物(NOx)→ 約8割

  2. 粒子状物質(PM)→ すべて

がディーゼル車から排出されています。

こうした大気汚染物質は、大都市や主要幹線の周辺住民に、呼吸器系疾患などの形で健康に影響を及ぼすとされていて、今や大きな社会問題となっています。

事故防止

エコドライブの基本は、穏やかな運転に徹することです。

すなわち、

  1. 急発進、急加速を避ける

だけでなく、

  1. 発進・停止回数そのものを抑えるため、先を見越した予知運転をする

ことで、これが事故防止、とりわけ追突事故の防止に大きく役立つことがわかっています。

エコドライブにより事故を未然に防止できれば、事故そのものだけでなくその処理にかかる損失や費用の削減にもつながるのです。

大きなウェイトを占める燃料費

燃料費は、人件費に次いで占める割合の大きな経費です。

エコドライブの徹底により環境対策の貢献だけでなく、コスト削減などの経営上のメリットも期待できるのです。

あなたのエコドライブ度チェック

1ヶ月に一度は、次のようなエコドライブ度チェック表を作成して、自分自身のエコドライブ度を確認する事が大切です。

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①おだやかな発進と加速

  1. 急発進、急加速、急減速はしない

  2. 早め早めのシフトアップに心がけている

②一段上のギアで走行

  1. エンジンの回転数を低く押さえて走行している

  2. できるだけ高速段のギアを使って走行している

③定速走行の励行

  1. 波状運転(加減速運転)はしない

  2. 安全な車間距離を保ち、定速走行に心がけている

④エンジンブレーキの多用

  1. エンジンブレーキを使い、惰力走行に心がけている

⑤経済速度の厳守

  1. 安全速度での走行に心がけている

  2. 無駄な走行はしないように心がけている

⑥停止・発進回数の抑制

  1. 停止・発進の回数を減らす運転に心がけている

⑦空ぶかしの抑制

  1. 日常的に空ぶかしをしないように心がけている

⑧必要最小限度のアイドリング

  1. 無駄なアイドリングを続けないようにしている

  2. 暖機運転は3分以内に抑えている

  3. 積卸し時、停車時のエンジンストップの励行

⑨タイヤの空気圧

  1. タイヤの空気圧には日頃気を使っている

⑩車両に負担をかけない

  1. 無駄な機材・資材などは積まないようにしている

  2. エアコン・ヒーターなどの使用を抑えている

おだやかな発進と加速

車両をスタートするときの急発進、急加速は、通常の走行に比べきわめて燃費が悪くなります。

ゆっくり加速し早め早めにシフトアップしていくことが大切です。

ディーゼル車は、低回転域により大きいトルクを設定できるため、重い荷物を積んでもエンジンの回転数を上げずにスムーズな発進、加速が可能です。

こうしたディーゼル車の特性をよく理解して、できるだけグリーンゾーン下限の回転域を使って運転することが大切です。

シフトアップは早めの一段上のギアが常識

低速ギアのままスピードを上げると、エンジンの回転数がどんどん高くなり、その分燃費が悪くなります。

もし、大型車が5速でなく4速で、中・小型車が4速でなく3速でというように、一段下のギアに落として走行したとすると、燃費はそれぞれ20%〜40%も悪くなります。

シフトアップポイントをエンジン回転計のグリーンゾーンにおき、エンジン回転数をおさえて、早め早めの操作により、できるだけ高速段のギアを使用して走行しましょう。

早めの行動が、結果的に自身の時間の余裕に繋がり、エコドライブに貢献できるのです。

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