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執筆者の写真茂木 敦史

トラックドライバーの為のエコドライブ基本2

エコドライブとして欠かせないのは、アクセルとブレーキの使い方です。

アクセルひとつ、ブレーキひとつで同じような運転をしていてもエコドライブを行うことが可能です。

物流業界を担うトラックドライバーとして一緒に確認していきましょう。

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定速走行の励行

アクセルペダルとブレーキペダルをパタパタさせるような波状運転(加減速運転)は、定速走行と比べて燃費が非常に悪くなります。

走行中は無駄な加減速をやめ、できるだけ速度を一定に保つような運転をするように心掛けましょう。

先をよく見通して加速・減速を繰り返さないで済むように、安全な車間距離を保ち、定速走行に心掛けます。

定速走行と10km/ h前後の波状運転(加減速運転)の違いで、燃費は約10%の差が出るのです。

エンジンブレーキの多用

ディーゼル車は、走行中にアクセルペダルを離しエンジンブレーキの状態とすると、エンジンに燃料が行かなくなる(燃料は無噴射)ので、燃料は消費されず車は惰力だけで走行することになります。

このエンジンブレーキの状態での惰力走行をうまく取り入れて走行することが、エコドライブにつながるのです。

下り坂や信号の手前では、早めにエンジンブレーキを使って、惰力運転で減速しながら必要最小限度のフットブレーキをかけることが、エコドライブのコツです。

なお、クラッチを切ったり、ギアをニュートラルにして惰力走行すると、アイドリング状態(燃料は噴射)となるうえ、エンジンブレーキもきかない状態になってしまうことになります。

ギアをニュートラルにしたり、クラッチを踏み込むのは、停止する直前まで待つようにしましょう。

100m後に停止線があると仮定します。

通常走行80mで20m急停止すると、通常走行80mがムダな燃料消費になります。

100m手前からゆっくり停止し、エンジンブレーキでゆるやかに停止しましょう。

経済速度の厳守

経済速度とは、交通の円滑な交通流を乱すことなくできるだけ低いエンジン回転数で効率良く走れるスピードのことをいいます。

たとえば、周囲の交通状況などから経済速度が50km/h というとき、あえて60km/h に速度を上げた例でみると、燃料消費量は約10%も多くなってしまうのです。

高速道路などでも、必ず制限速度を厳守するようにしましょう。

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無駄な空ぶかしの抑制

トラックは、1回の空ぶかしで、次のように燃料を無駄づかいしています。

・大型車:10〜12cc

・中型車: 5〜 7cc

・小型車: 3〜 5cc

たとえば、大型トラックの燃費が3km /ℓ(1ccで3m 走行できる)とすると、1回空ぶかしをするだけで、30〜36m 走行できる燃料を無駄にしていることになります。

空ぶかしは、ドライバー個々人のクセとも言われるが、日常的に空ぶかしをしないよう、注意を繰り返すことが大切なのです。

必要最小限のアイドリング

荷物の積み卸しや休憩時間にエンジンをかけたまま車両を放置しておくと、燃料を無駄に消費するばかりでなく NOx や PM などの大気汚染物質をより多く排出することになります。

こうした無駄なアイドリングをとめることが社会的な要請になっています。

特に、市街地におけるアイドリングは、近隣住民の方々の苦情が多いため、さらに徹底する必要があります。

サービスエリア、パーキングエリアでのアイドリングは、騒音、臭気などで社会問題となっており、必要最小限のものとしなければなりません。

住宅などが隣接しているような場所では、アイドリングストップだけでなく、騒音や駐車マナーなど地域環境への配慮も心掛けましょう。

荷物の積卸し、集配待ち、休憩などでは、確実にエンジンをストップさせることが必要です。

暖機運転は、必要最小限の時間に抑えるようにしましょう。

なお、冬期でも10分以下に抑えましょう。

アクセルやブレーキの使い方、こまめなエンジンのストップなど、ドライバーとしてエコドライブに貢献できるチャンスがたくさんあります。

トラックドライバーとしてエコドライブに努めましょう。

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