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執筆者の写真茂木 敦史

トラックドライバー基本・歩行者の特徴

トラックで道路を走行中、歩行者にはとくに気をつけなければなりません。

急な飛び出しや、歩行者本人のトラブルなどが起こる可能性があります。

とくに、行動の予測がしにくいのは子供です。

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子供の特性

飛び出しが多い

子供の事故の特徴は飛び出し事故が多いということです。

これは、次のような子供の特性と関係があります。

  1. 「車はすぐに止まれない」ことがわからない。

  2. 遊びに夢中になると車に対する注意が欠ける。

道路の片側に親や友達がいたり、興味を引くものがあると、安全を確認せずに道路に飛び出す。

したがって、子供が道路脇で遊んでいるときや、道路の両側に子供がいたり、片側に親がいるようなときには、飛び出してくる危険があります。

他の子供の真似をする。

子供は、他の子供と同じような行動をする習性があります。

そのため、一人が道路に飛び出すと他の子供も真似をして飛び出すことがよくあります。

物かげで遊ぶ傾向がある。

子供は物かげを好む傾向があるといわれます。

そのため駐車車両の脇で遊ぶこともよくあります。

しかも、子供は背が低いため、車のかげに隠れてしまい接近してくる車の発見が遅れます。

一方、ドライバーも子供の発見が遅れますから、飛び出し事故につながりやすいのです。

大人と一緒のときのほうが行動が悪化する。

子供は大人と一緒にいるときのほうが、安心感から行動が悪化するといわれます。大人が立ち話をしているすぐそばで、子供がふざけて遊んでいるのはよく目にする光景です。

大人がすぐそばにいるからといって、飛び出してこないとは限りません。

事故防止のポイント

子供の多い場所では「飛び出し」に注意

学校や公園付近など、子供の多い場所では、「子供が飛び出してくるかもしれない」と考えて、スピードを十分落として走行します。

特に駐車車両付近に子供がいるときは、飛び出しの危険性が大きくなりますから要注意です。

他の道路を利用すれば迂回できるような場合には、子供の多い場所や通学路はできるだけ運行ルートから外すようにするとよいでしょう。

複数の子供がいるときが危険

子供は、一人でいるときよりも数人のグループでいるときのほうが行動が悪化しますから、下校途中などで数人の子供が道路脇にいるときは、子供の働きから目を離さず慎重に走行しましょう。

乗車前に車の周囲に子供がいないか確認する

駐車場の車の下に子供が隠れていたり、車の周囲で子供が遊んでいることがありますから、住宅街などでは乗車する前に、車の周囲や車の下に子供がいないかどうかを必ず確認します。

高齢者の特性

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交通事故の死者は高齢者が多い

高齢化社会が進行しているなかで、65歳以上の高齢者が事故の犠牲者となる割合が年々高くなっており、全体の半数近くに達しています。

走行車両の直前直後の横断が多い

歩行中の高齢者の死亡事故について、高齢者の違反内容をみると横断違反が多くなっていますが、そのなかでも特に走行車両の直前後の横断によるものが最も多くなっています。

この原因として、

  1. 視力や聴力の衰えのために車に気づかない。

  2. 判断力が低下しているため、車のスピードがつかめない。

  3. 車のほうが避けてくれるだろうという気持ちがある。

などがあげられます。

そのため車が接近しても横断してくることがありますから、「高齢者は自車の接近に気づいているはずだから、横断してこないだろう」と考えるのは非常に危険です。

歩行速度が遅い

高齢者は歩く速度が遅いために横断に時間がかかります。

そのため、横断開始のときは青信号でも、途中で信号が赤に変わるケースもあります。

また、高齢者は体力の衰えから、車が接近したり信号が変わったからといって、急に走ったり早足で渡ることもできず、車を避けるためのとっさ動作もとれませんから、その点に注意する必要があります。

深夜や明け方に出歩く

高齢者は深夜や明け方に出歩くことがよくあります。

こうした時間帯は車の通行量も少ないために、安全を確認せずに道路を横断しやすいのです。

また、高齢者は黒っぽい服装をしていることが多いので、夜間は発見が遅れやすいという点にも注意する必要があります。

事故防止のポイント

高齢者をみたらスピードを落とす

道路の端に立っている高齢者を見かけたときは、「横断してくるかもしれない」と考えて、その動きによく注意しながらスピードを落とすようにします。

また、高齢者はフラフラと車道に出てくることがありますから、その側方を通過するときは、側方感覚も十分にとる必要があります。

高齢者を先に行かせる

高齢者が横断してきたときは、減速や一時停止をして先に行かせます。

また、減速や停止をする場合は後続車の追突に注意し、徐々にスピードを落とすようにします。

夜間や明け方に歩行者を見たら高齢者と考える

夜間や明け方に道路の前方に歩行者を見かけたときは、高齢者かもしれないと考えてスピードを落としましょう。

年配の方は視野の狭まりや歩行速度によって、ドライバーが考えているよりもゆっくりとした動作であることが多いのです。

トラックドライバーとして、歩行者、とくに子供と年配の方には十分に注意しましょう。

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