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執筆者の写真茂木 敦史

活躍する営業用トラックと、私たちの生活

トラックドライバーへの就職を目指すなら、営業用トラックの活動を確認しておきましょう。

私たちの生活は、物流が機能することによって成り立っています。

営業用トラックは、その物流の動きに欠かせません。

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営業用トラックの活動

トラック輸送には、自家の貨物を輸送する自家用トラック(白地のナンバープレート)と、他者の貨物を有償で輸送する営業用トラック(緑地のナンバープ レート)の2種類があります。

この営業用トラックについては、貨物自動車運送事業法で、事業形態が一般貨物自動車運送事業と特定貨物自動車運送事業に大別され、さらに一般貨物自動車運送事業のなかの一形態として特別積合せ貨物運送があります。

一般貨物自動車運送事業は、不特定の荷主の貨物を有償でトラックを使用して運送する事業です。

実態としては、一者の荷主のまとまった荷物を車両単位で貸し切って輸送することがありますが、同時に複数の荷主企業の貨物を積合せて輸送することもできます。

一般貨物自動車運送事業のなかで、不特定多数の荷主から集荷した貨物を、起点および終点のターミナル等の営業所または荷扱所で必要な仕分けを行い、そのターミナル等の間で幹線輸送などを定期的に行うのが特別積合せ貨物運送事業です。

宅配便はこの事業に含まれます。

特定貨物自動車運送事業は、品目ごとに荷主などを限定して輸送する事業です。

トラック運送事業者の事業規模は、車両数20両以下の事業者が全体の78.9%を占める構造となっています。

トラックには、運ぶものなどによって営業用と自家用の2種類が存在しているのです。

また、営業用トラックで運ばれる貨物はさまざまです。

営業用トラックで運ぶ貨物

農水産品、食料工業品、日用品といった消費関連貨物が36.6%、木材、砂利・砂・石材、工業用非金属鉱物などの建設関連貨物が27.1%、金属、機械、石油製品など生産関連貨物が36.3%と、それぞれがおよそ3分の1ずつを占めています。

建設関連貨物が7割近くを占めている自家用トラックとは輸送品目構成で大きな違いがあります。

多くの営業用トラックが、私たちの生活と密接に関連していることがわかります。

平成24年度の数字でみると、トラック運送事業者6 万2,910者の保有車両数は、およそ136万両です。

わが国で登録されているトラック車両数の合計はおよそ757万両で、このうち緑ナンバーの営業用トラックの占める割合は18.0%になっています。

24年度の営業用トラック輸送量をみると、トン数ではトラック輸送量全体の69.0%を占め、自家用トラックとの差は広がっています。

また、トンキロでは85.9%の輸送を担っています。

稼働効率の指標である「実働1日1車当たり輸送トンキロ」でみると、営業用トラックは自家用トラックのおよそ10倍の輸送効率を示しており、環境負荷の低減、消費エネルギーの削減、トラック積載率向上の観点からも自家用から営業用への転換が進んでいます。

輸送効率に関しては、企業にとっても消費者にとっても重要な要素のひとつです。


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さて、私たち消費者にとって、もっとも関わりの深い輸送サービスは宅配便輸送です。

宅配便は、明確な運賃や手軽さに加え、配達時刻の細かな指定や温度管理など利便性の高いサービスが広く消費者の支持を得ています。

また、テレビやインターネットなどの通信販売を利用して商品を購入する際の代金引換サービスも、消費者が安全、確実な取り引きを行ううえで、重要な役割を果たしています。

インターネットを利用した大手通販サイトが増加するに従い、宅配便輸送は消費者にとってより身近な存在になりました。

最近では大都市間の当日配達も実現するなど、サービスの高度化が進んでいます。

通販市場は、インターネット通販やテレビショッピングの伸びにより拡大を続けており、このような多様な物流サービスが現在の通販市場を根底で支えています。

また、商品カタログやパンフレットなどを配送するメール便サービスの取扱量も、この数年で拡大を続けています。

なお、宅配便は取扱個数が年々増加し、平成19年度には30億個を超えたようです。

トラックドライバーという物流の担い手がいるからこそ、私たちは快適に生活できているのです。

トラックドライバーとして、一緒に物流を機能させませんか?

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