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  • 執筆者の写真茂木 敦史

荷役作業時の事故防止のために…事故防止策5項目

トラック運送事業における労働災害は、全体の7割が荷役作業時に発生し、そのうちの7割が荷主などの事業場で発生しています。荷物の積み下ろしに伴う労災事故の防止は、荷主の皆様のご協力が不可欠となります。

そこで今回は、荷役作業時に実際起こった事故をご紹介し、それらを防止するための施策をご紹介いたします。

トラックの荷台から…

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一般貨物自動車運送業に所属していた被害者(Aさん)は、4トントラックを運転して荷主先へ行き、建材用鋼材束を4束を積み込んで荷下し先の事業場に到着しました。荷下し作業は屋外の作業場でAさんがトラックの荷台の上に乗り、事業場の代表者(Bさん)がフォークリフトを運転して行いました。 まず、鋼材3束の下にフォークを刺しこみ、まとめて荷下し、続いて残り1束(重量1トン)を荷下し一生としたところ、鋼材がフォークの先端からずり落ちてAさんの上にのしかかり、Aさんの両足が鋼材とトラックのアオリとの間に挟まれてしまいました。フォークリフトを運転していたBさんは、Aさんを助け出そうとして閉じていたアオリを開きました。すると、Aさんはバランスを崩し鋼材束を腹部に受け止める形で鋼材束とともに落下し、下敷きとなったAさんは死亡しました。 作業場は、フォークリフトの前方へやや、下り坂に傾斜していました。

【事故防止策1】労災防止のため運送事業者と協議する

荷主、配送先、元請け事業者などが管理する事業場で、安全に荷役の作業を行うために、お互いに荷役作業についての連絡調整を十分に行ってください。

【事故防止策2】荷役作業の有無、内容、役割分担などを運送事業者で通知する

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荷主、配送先、元請け事業者などが管理する事業場での運送事業者による荷役作業の有無、運搬物の重量、荷役作業の内容、役割分担などを「安全作業連絡書」に記入し、事前に運送事業者へ詳細を知らせましょう。契約に定められていない付帯作業の要求や、長時間の作業は運転者の過労を招き、安全な作業を阻害する要因となります。何事も、事前に念入りに確認することが事故を未然に防ぐ上での重要なポイントです。

【事故防止策3】運送事業者などに荷役作業を行わせる時の安全対策4項目
  1. トラックの荷台などの高所で荷役作業を行わせる場合には、運送事業者と連携してリスクアセスメントを実施するとともに、その結果に基づいて適切な安全対策を行います。リスクアセスメントとは、職場の全員が参加し、職場にある危険の芽とそれに対する対策を協議し、災害に至るリスクをできるだけ取り除いて労災が発生しにくい職場にすることを指します。

  2. トラックの荷台で荷役作業を行わせる場合には、荷台の周囲に墜落防止柵や作業床、作業台などの墜落防止設備の設置をしましょう。設備は、適正な構造要件を確保し、定期的な点検、整備を行いましょう。

  3. 安全な荷役作業を行わせるために、作業手順を明確にし、作業の立会いや作業場所の巡視に協力して、作業手順の順守を徹底しましょう。

  4. 安全通路の確保や立ち入り禁止箇所の標識の設置など、荷役作業施設の安全化に努めましょう。

【事故防止策4】荷主側と運送事業者が共同で荷役作業を行う時の安全対策4項目
  1. 前述の事故防止策3を確実に実施しましょう。

  2. 自社と運送事業者が共同で行う荷役作業の役割分担を明確に取り決める協議を行いましょう。常に、作業間の連絡を円滑にしてください。

  3. 運送事業者の労働者が施設内で関わる全ての荷役作業について、その内容、作業場所、範囲、そして作業時間などを記入した書面を作成しましょう。各荷役作業の現場責任者および作業者などは先の書面を確認し、関わる全ての人たちが全ての荷役作業について把握できるようにしてください

  4. 荷主側は、運送事業者の労働者に対して墜落時保護用の保護帽の着用を徹底させましょう。フォークリフトの用途外使用の禁止など、法令に違反しないよう必要な指導を行ってください。また、作業内容が法令に違反しているときは、法令に沿った作業をするために必要な指示してください。

【事故防止策5】運送事業者にフォークリフトを使用させる時の重要事項3項目

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  1. 運転者が運転技能講習修了証を携帯していることを必ず確認してください。最大荷重1トン未満のフォークリフトについては、運転者が特別教育を受けていることを確認してください。

  2. フォークリフトを貸し出す場合は、定期的に検査、点検、整備を行い安全性が確認されているものを貸与してください。

  3. 運送事業者の作業者に必要な資格を持っている作業員がいない場合は、その資格などを持っている自社の作業者に使用させましょう。

安全とは、危険を考えることです。そもそも安全は存在せず、本来存在するのは危険なのです。安全な状態とは、危険を除去、または制御し、その対策機能が平常で維持されている特殊な状態です。上記の事故防止策5点を実施し、安全な職場を目指しましょう。

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