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執筆者の写真茂木 敦史

走行時の注意点

トラックが道路などを通行する際は、その車体の大きさから普通の乗用車よりも周囲に気をつけなければなりません。

トラックドライバーとして、安全運転を心がけましょうね。

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一般道路走行時の注意点

【交差点通過時の注意点】

交差点は人、車が前後左右から集中する場所なので、危険物を輸送する車両は特に慎重に運転しましょう。

【下り坂・カーブ走行時の注意点】

下り坂のカーブでは必ず減速しましょう。

エンジンブレーキ、排気ブレーキを使用しましょう。

下り坂では車間距離をできるだけ長くとりましょう。

【山道・路肩通過時の注意点】

山道のカーブを走行する時は崖などによる死角に注意してください。

対向車のセンターラインオーバーに注意しましょう。

常に車が道路縁石と平行になるように走行します。

【雪道・凍結路走行時の注意点】

雪道では通常の運転よりも一段ギヤシフトを下げて走行しましょう。

速度のコントロールはエンジンブレーキを主体にして行いましょう。

事故が起きやすい一般道路

  1. 交差点

  2. 下り坂・カーブ

  3. 山道・路肩

  4. 雪道・凍結路

高速道路走行時の注意点

【スピードの出し過ぎ、横転】

高速で走行すると運転者の視野(見える範囲)が狭くなり、動体視力も低下するのでスピードの出し過ぎは禁物です。

スピードは感覚だけでなく速度計で確認するようにしましょう。

高速でカーブをきると車両横転を起こす大きな遠心力が働きます。

【追従不適、追突】

直前の車両が急に停止した時でも、これに追突しないで停止できる車間距離をとりましょう。

高速道路での車間距離は速度計の読みの数字をそのままメートルに読かえた距離をとりましょう。

雨の日は乾燥路の1.5倍の車間距離をとりましょう。

【雨天時の急ブレーキ・急ハンドル、スリップ】

大雨や“わだち”の水溜まりでは「ハイドロプレーン(水膜)現象」が起きやすいので急ブレーキ、急ハンドルは禁物です。

ハイドロプレーン現象が起きたらブレーキやハンドルに頼らずギアのシフトダウンで速度をおとします。

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踏切通過時の注意点

【踏切に入る前の注意点】

踏切手前で必ず一時停止し左右の安全を確認しましょう。

絶対に踏切の開閉、警報機の警戒音に従いましょう。

踏切を渡たる先の渋滞状況、先行車の通過状況、自分の車両の長さに注意し、踏切内で立ち往生する危険がないかどうかを見極めてください。

【踏切通過中の注意点】

踏切通過中はギヤチェンジをしてはいけません。

幅の狭い踏切の場合、落輪に注意しましょう。

また、歩行者、先行車、対向車の動きに注意しましょう。

できるだけ速やかに踏切を通過します。

【万一、踏切内で動けなくなり、列車が来そうであれば思い切りよく】

警報機がある踏切では警報機に取付けてある非常ボタンを押しましょう。

非常ボタンのない踏切では発煙筒を使って進行してくる列車に向かって合図してください。

危険物輸送では、できるだけ踏切通過を避けたルートを運行するようにしましょう。

踏切は鉄道が絶対優先の交差点です。

液化石油ガス・タンクローリーの運行上の注意点

【運行中の注意点】

ガスの温度を常に40℃以下に保つようにしましょう。

ガス温度の上昇を防ぐためには水をかけたり、日陰に停めたりします。

繁華街や人込みを避けて通行しましょう。

上方の障害物に注意します。

車両高さよりもタンクの高さが高い場合は高さ検知棒を設けましょう。

【駐車時の注意点】

病院、学校、駅、大規模店舗、重要文化財などに近い場所での駐車は避けてください。

住宅密集地での駐車は避けましょう。

駐車は交通の流れが連続してなく、火気のない広い場所で行います。

駐車中は止むを得ない場合を除いて運転者は車から離れてはいけません。

止むを得ず離れる場合は監視できる場所にいるようにしましょう。

【運行中ガス漏れがあった場合の緊急措置】

状況に応じ安全な場所に移動しましょう。

付近の火気の管理を要請します。

緊急通報などの応急措置を行いましょう。

高圧ガス事故の怖さを想定して運行や駐車をすることが大切です。

これらの注意事項は、確かにトラックドライバー向けではありますが、中には普通の乗用車のときにも気にしなくてはならない点がたくさんあります。

トラックや乗用車に関わらず、車を運転するときには様々なことを考慮して走行しましょう。

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