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  • 執筆者の写真茂木 敦史

トラック積荷の押さえるべきポイント 2

トラックドライバーである皆さんは、目的地まで毎日積荷を大切に運んでいるかと思います。

積荷をきちんと運ぶには、安全運転はもちろん、積荷の仕方も非常に重要です。

荷崩れしない積荷の方法を学んでいきましょう。

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荷崩れ防止

荷崩れを防ぐには、

  1.  貨物の積付け

  2. 貨物の固縛

  3. 運転方法

の三つが組み合わされて実行されなければ効果は上がりません。

前回お話したように、トラック走行中には、いつも震度4以上の地震におそわれることになるため、積付けをきちんとしただけでは荷崩れを防止できません。

また、出発前にいかにしっかりロープ等で固縛しても、積付けのやり方が悪いと、走行中の振動・衝撃で積荷の移動・変形により隙間を生じ、ロープにゆるみが出て、これがさらに荷崩れを誘発することになります。

したがって、積付けも固縛も荷崩れ防止の重要ポイントなのです。

次に、運転方法も重要な要素である。走行中に大小の地震に遭遇することは避けられないとしても、急ブレーキ、急発進、急旋回走行等の回数が多ければ多いほど、それによって積荷の変形、固縛のゆるみ等も増大され、荷崩れ発生につながってきます。

荷崩れの発生状況

走行中に荷崩れの発生する原因は、道路走行中に路面の凹凸からくる振動・衝撃、急制動や急発進などの急激な運転操作からくる衝撃、およびカーブや曲り角における急旋回時の遠心加速度です。

一方、このような振動・衝撃を受けて生ずる荷崩れの発生状況を分類すると、

  1. 横滑りによる荷崩れの発生

  2. 積付けの形が崩れることによる荷崩れの発生

  3. 転倒による荷崩れの発生

の三つに大別されます。

横滑り(前後または左右)による荷崩れの発生

数物のカートン貨物では、積載効率を上げるために当然積み重ね段数を多くしなければなりません。

中身の重量がある程度重い場合は、カートンのたてよこの配列を各段ごとに変えることによって、上下のカートンが僅かにくいこんで横滑りに対する抵抗力が増し滑りにくくなりますが、

軽いカートンどうしや、正方形のカートンの場合は、摩擦係数が低いため、側面あおりやロープ掛けなどにより横滑りを防ぐ対策が施されていないと、長いS字カーブや曲り角での旋回時に遠心力により横滑りして荷崩れを発生し易いのです。

また、コイル等の鋼製品・鉄板類・工作機械などの裸貨物の場合も、十分な強度を持った固縛を施していないと、急制動時の衝撃やカーブ走行時の遠心力により横滑りを発生し、運転席を押しつぶしたり、車体外へ積荷が落下し、交通渋滞のみならず通行人や他の車両を巻き込んだ大きな事故に結びつくことになります。

とくに、カーブ走行中や曲り角で不意に人・自転車・車などが飛び出してきたので、旋回しながら急ブレーキを掛けたときに、固縛強度の不足でワイヤロープが切れ、積荷が路上に落下した事故例は多いのです。

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積付けの形が崩れることによる荷崩れの発生

これは、生野菜、果物などをカートンではなく、合成樹脂や竹製のカゴに入れて積付けた場合や、まれに生野菜を裸のまま積重ねて積付ける場合等でありますが、

このように積荷そのものが積付け(積重ね)に対する外装強度を持っていない場合は、積荷の荷崩れを積付けの仕方とロープ掛けで防ぐことは不可能に近く、

積載場所全体を外装容器とすること、すなわち、深あおり車や密閉バン車を使用するか、ボックスパレット等を利用せざるを得ないのです。

また、カートンや木箱などは中身の貨物の破損を含めて、下段の貨物が重圧により変形し、荷崩れを生じることがまれに起きるので、積付け時にカートンの変形・木箱の損傷状況に注意することが必要です。

別の例としては、

木材、コンクリートパイルや円管等で径の大きい貨物の場合は、ロープ等による固縛強度(固縛個所数×ロープ強度)が不足していると、カーブ走行や曲り角での旋回時等に遠心力によりロープのゆるみが大きくなり、積付けが崩れることにより、ロープが切断されることがあるので、

このような貨物については、三角形の歯止めとワイヤロープによる固縛あるいは荷台両側面でのスタンションの使用が有効です。

転倒による荷崩れの発生

背の高い積荷の場合は、当然重心位置が高いので、急ブレーキの場合やカーブ走行・曲り角での急旋回時等において、積荷が転倒するおそれがあります。

転倒を防止する方法としては、

ロープ掛けの強度(固縛個所数×ロープの太さ)を一般的な貨物の場合より大きくする方法と、

転倒しにくいように転倒するときの回転の支点を台木、スタンション等を用いて上方にずらす方法があります。

荷崩れしないようしっかりと積荷を行い、トラックドライバーとして安全に運転しましょう。

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