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執筆者の写真茂木 敦史

悪天候・夜間の危険への配慮


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悪天候や夜間には、事故発生のリスクが高まります。どのような時にどのようなリスクがあるのかを理解し、危険への配慮とともに慎重な運転を心がけましょう。

雨天時

雨が降り始めたらスピードを落とし、前車との車間距離を十分にとって慎重な運転をすることが必要です。高速道路で速度規制が出された時は、必ずその速度を守る義務があります。急ハンドルや急ブレーキはスリップの原因にもなりうることを理解しましょう。雨天時は視界が悪くなり、水滴などでミラーも見えにくくなります。無理な進路変更は控え、慎重な走行を心がけてください。特に、夜間の雨はさらに視界が悪くなりますので、さらに注意が必要です。

降雪、積雪時

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吹雪などで視界が悪い時や天候の悪化の恐れがある時などは、無理な運行は避け、安全な場所に一時退避するなどして様子を見るように心がけてください。降雪時や積雪時には、スリップした前車に追突する事故が多く見られます。車間距離は通常の2倍以上の距離を取り、スピードを落として慎重に走行することが必要です。交差点付近などの交通量の多い場所では、圧雪状態となって滑りやすくなっていることもあるため、いつも以上に注意して運転することが大切です。 積雪路面となった場合、道路情報により滑り止め規制などの表示が出たときなどには、早めにチェーンの装着をすることが必要です。スタッドレスタイヤは雪道や凍結した道路での走行性能には優れていますが、決して万能ではありません。スタッドレスタイヤの過信は禁物です。

濃霧時

対向車に自車の存在を知らせるために、ヘッドライトやフォグランプを早めに点灯させます。ガードレールやセンターラインなどを目安に走行するとともに、他車の動きに注意を払うことが肝心です。霧の発生は一時的なものです。無理な運行はせず、安全な場所に一時退避するなどして様子を見るようにしましょう。霧が出てきたら減速し、前車のテールランプを目安に速度を落とします。前車のブレーキランプには特に注意し、追突事故を防ぐことが必要です。

強風時

風にあおられハンドルをとられることがあるので、ハンドルをしっかりと握りスピードを落とします。特に、橋の上やトンネルの出入り口、切り通しなどでは強風が吹きやすく、より一層の注意が必要です。また、万が一ハンドルが取られた時には、慌てずにアクセルから足を離して減速し、小刻みにハンドルを操作して体制を立て直すことに努めましょう。

夕方、夜間

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見えにくい時間帯に周囲に自車の存在を知らせるために、ヘッドライトは早めに点灯します。安全のためには、昼間においてもヘッドライトの点灯は効果的です。道路運送車両法などにより、ロービーム(すれ違い用前照灯)の通常約40m先に対し、ハイビーム(走行用前照灯)は約100m先を照らすことができるものとされています。より広範囲を照射するハイビーム(走行用前照灯)の積極的な活用が、夕方、夜間の道路状況の把握に有効です。ただし、他の道路利用者の目をくらまさない様に、状況に応じて適切にロービーム(すれ違い用前照灯)への切り替えを行うことも必要です。 夜間は特に横断中の歩行者や側方の自転車、二輪車や原付を見落としがちです。夜間に一般道を走行する場合にはスピードを落とし、急な飛び出しにも十分停止できる速度で走行することが大切です。

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