トラックに積荷するものは、たくさんの種類がありますよね。
今回は一部の積荷をピックアップして、その積荷方法をまとめました。
トラックドライバーを目指している方は確認しておきましょう。
また、すでにトラックドライバーの方でも、中には担当していない積荷もあるかもしれませんね。
せっかくですから頭の片隅にでも置いてくださると、いざという時に便利かもしれませんよ。
ロール紙の積荷方法
荷姿 裸及び紙梱包
車種 トラック
積付け方法 横積み(眼鏡)
積荷重量 10t 及び15t
荷台構造 あおり付
保定器具
ナイロンロープ
(積荷重量10t)16mm 以上×8箇所
(積荷重量15t)20mm 以上×8箇所
テコ棒
歯止め
積付け方法
下段の前方 1 列目は、鳥居に密着させ、隙間をつくらないようにしましょう。
2段目を積む時は、谷間に確実に落とし込んでください。
2段積みの場合は、原則として最後部の上段には積込みをしないでください。
雨天の場合は、濡れないように必ず防水シートをかけましょう。
ロープの芯通しを2段目の全てについて行い、図のように2本の芯通しロープを固く1本に束ねて、先端をフックにしっかりと固縛しましょう。
歯止めは、後方から1列目と2列目に当てるほかにテコ棒も当てましょう。
知識・急所
鳥居、荷台の濡れに注意しましょう。
径の違うロール紙を積む時は、特に注意が必要です。
シート紙の積荷方法
荷姿 裸、紙梱包、パレット
車種 トラック 積付け方法 縦積み
積荷重量 4t
荷台構造 あおり付
保定器具
パレット
ナイロンロープ12mm 以上×6箇所
当て物(当てゴム、ヤワラ、当て金)
防護材 ベニヤ板等
テコ棒
積付け方法
前方1列目は、鳥居に密着させ、隙間をつくらないようにしましょう。
シ−ト紙を積み上げる場合は、ヘリの部分が凹凸にならないようにキチンと積み上げるとともに、鳥居の頭の部分より上に飛び出さないようにしましょう。
ロ−プを掛ける場合は、シ−ト紙のヘリが傷まないように当て物をしましょう。
通常は1パレットにつき2本当てロ−プを掛けますが、1本掛けの場合は、ロ−プの先端は2個のフックに掛けるようにしましょう。
雨天の場合は、濡れないように必ず防水シ−トをかけましょう。
知識・急所
鳥居、荷台の濡れに注意してください。
原木(長さ5m以上)の積荷方法
荷姿 裸、結束、スキッド付
車種 トラック 積付け方法 縦積み(俵積み)
積荷重量 10t及び15t
荷台構造 スタンション付
保定器具
荷締機 1. 5t以上
ワイヤロープ
(積荷重量10t)8mm 以上×8箇所
(積荷重量15t)10mm 以上×8箇所
前当て材
台木
積付け方法
前方が空く場合は重心を考えて積みましょう。
また、原木が車両後部からやむを得ず突出する場合は、赤旗(灯)を取付けましょう。
原則として、長尺、長径の原木を下積みとしましょう。
荷締機を必ず使用し、緩みがないか点検しましょう。
スタンション上の鎖を必ず掛けるようにしましょう。
知識・急所
スタンション内側には、ヤワラ(当てゴム)を当てましょう。
1段目の原木を積む時は、一吊り単位で三角歯止めをしましょう(荷役時の転がり防止)。
角材の積荷方法
荷姿 裸、結束
車種 トラック
積付け方法 縦積み
積荷重量 2t
荷台構造 あおり付
保定器具
ナイロンロープ10mm 以上×4箇所
当てゴム
当て物 ヤワラ
当て金
台木
マンボ
積付け方法
角材後端部が車両後部から飛び出さないようにしましょう。
台木とマンボの位置は上下揃えましょう。
角材の長さ、太さの異なるものを同時に積むときは、台木の位置に気を付け、太い角材を下段に積みましょう。
ナイロンロ−プを使う場合は、切れないように角材の角にやわらかい当て物をすることが大切です。
知識・急所
台木の高さとマンボの高さはそれぞれ揃えるようにしましょう。
角材とロ−プの接触部の当て物がズレないように注意してください。
この他にもまだまだ積荷の種類は存在しています。
どのような積荷のかたちでも、トラックドライバーとして的確に運べるようにしましょう。
引用参考 安全輸送のための積付け・固縛方法
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